毎年9月のはじめに企画されている「夏期特別講座」。
今年も新しい知識や技術、考えに触れることを目的に、さまざまな講師をお招きし、充実の講座が開催されました。
それでは、9月1日(開催初日)の講座をご紹介します。
「造形デザイン」
講師:木原 正徳先生
(東北芸術工科大学 美術科 洋画コース教授・芸術学部長・洋画家)
「君だけの名画を作る」をテーマに、コラージュで柔軟な発想を引き出す講座です。小さな白いイラストボードに、名画をボンドで切り貼りしていきます。美しい名画に思い切ってはさみを入れ、また別のものを生み出していくというちょっとした「破壊と創造」を実行することで、凝り固まった脳をほぐし、発想の転換を行いました。
「映像デザイン」
講師:加藤 到先生
(東北芸術工科大学 映像学科教授・ドキュメンタリー映画監督)
映像の成り立ち、原理などを知った上で、絵が動くことの面白さを体感しました。小さな紙の円盤の両面に絵を描き、それを回転させて絵が動いているように見える「ソーマトロープ」を作り、先人のあふれる表現への意欲と探求心にも触れることができました。
「ヌードデッサン(クロッキー)」
講師:遠藤 賢太郎先生(洋画家・山形大学名誉教授)
ヌードデッサンは2日にわたって開催されますが、初日の今回はモデルのポーズを何度か変えて、繰り返し人物デッサンのトレーニングをしました。人体の構造を理解した上で、立ちポーズや寝ポーズなど、さまざまなポーズのクロッキーに挑戦します。
当校講師の中山光広先生にもサポートいただき、集中して描いていました。
「自分を主人公にコミックを描いてみよう!
~コミックエッセイで自分をアピールする方法~」
講師:杏耶先生(イラストレーター)
杏耶先生は山形でご活躍のイラストレーターで、「あやぶた食堂 ~簡単すぎるうんめぇモノだけ84レシピ」を宝島社から出版されています。近々、別の本も出版される予定です。
講座では、笑いと涙の入り交じったこれまでの体験談を明るくご紹介いただいた後、自分を主人公にコミックを描いてみました。はじめにコミックを描く上でのポイント(起承転結を意識したストーリー作り、読みやすいコマ割りなど)を教えていただきました。相手に何を伝えたいのか明確にすることが大切で、それはデザインにも共通します。
先生はPhotoshopを使って仕事をしているとのことで、その場で芋煮のイラストを描きながらPhotoshopでのペイント表現もご紹介いただきました。
明るく気さくで話題豊富な先生の指導のもと、親しみをもってもらえる自己PRの方法を学びました。
講座終了後は、サインを求める学生が列を作りました。
〜初日終了〜