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学校イベント・活動

今年もすごい!第35回卒業進級制作展


会場の様子

今年も大好評に終わった卒業進級制作展。実践にも通用する完成度の高い作品が多く、たくさんの方から高い評価をいただきました。また、天候にも恵まれ来場者総数1,000人を越える大盛況でした!
ご来場された多くの皆さま誠にありがとうございました!
今回の卒展で入賞した作品をご紹介します。
(※以下ビジュアルデザイン科→VD科、環境デザイン科→ED科と表記)

右上:美術館階段上り口に設置されたデジタルポスターに表示されていたアニメーション

右下:今年の会場の様子

■最優秀賞 ■校長賞(ダブル受賞)/自由制作「ちゅはは」
相澤 幸
(2年VD科・谷地高卒)

ちゅははの日除け幕も作りました
「ちゅはは」日除け幕も手作りです
心を込めた作品です
おかめの「ぷくぷく」ラベルが人気
はひふへほシリーズ
はひふへほシリーズ

「ちゅはは」という架空の酒造会社を想定し、ラベルデザインをしました。「ちゅはは」とは制作者の特徴ある笑い声で、それを社名にしています。どんな時でもふふっと笑ってしまうような楽しい酒を提供する会社、というコンセプトです。「はひふへほ」という笑い声を商品名にしたシリーズ商品を軸にデザインを展開しました。

■最優秀賞/自由設計「Spider Walk 〜緑による七日町活性化プラン〜」
阿部 拓朗
(2年ED科・寒河江工業高卒)

Spider Walk 〜緑による七日町の活性化プラン〜
「Spider Walk 〜緑による七日町の活性化プラン〜」
植物の葉と茎をイメージした農園
植物の葉と茎をイメージした農園
花道
花道

もっと町を自由に!楽しく歩きたい!をテーマに七日町にクモの糸のように張り巡らせた芝生の道を作り、ビルとビル、人と人とのつながりが生まれるプランを提案しました。複数の道が集まることによってペデストリアンデッキを形成しており、ショッピングのついでにピクニックをしたり、また寝転んだりと様々な使い方ができ、七日町の活性化に繋がっていきます。

■優秀賞/自由制作「アイトリックワールド」
高橋 琴未(2年VD科・真室川高卒)

「アイトリックワールド」
キャラクターたち
ワールドの紹介
ワールドの紹介

錯視をテーマにした子ども向けクイズゲームを制作しました。ファンタジーな島に住む愛嬌あるキャラクターたちが各ステージごとに出現しクイズに答えていく楽しいゲームです。

■優秀賞/自由設計「Universal gravitation 心と脳を刺激する学校を目指して」
鈴木 茜(2年ED科・山本学園高卒)

「Universal gravitation 心と脳を刺激する学校を目指して」
心と脳を刺激します
◯や△の形が印象的

モノや建物をデザインするときは、行き詰まったり悩んだりしてしまいます。思いがけない場所でアイディアが生まれたり、いつもとは違う特別な空間の中に入ることで気持ちもリフレッシュし、発想・ひらめきがわき上がったりします。
外部からの刺激や友達同士、先生からのアドバイスを受けられるような環境を考えました。この学校は、まだ会ったことのない作品や人に引き合わせてくれるそんな学校です。

■校長賞/自由制作「キッチンペーパーアート いきものちぎり絵」
斉藤 早希(2年VD科・北村山高卒)

キッチンペーパーアート いきものちぎり絵
「キッチンペーパーアート いきものちぎり絵」

ねこ
細部までこだわった猫
とり
水彩絵の具で染めました

花や動物をモチーフにしたちぎり絵を作りました。キッチンペーパーは、比較的安価で買うことができ身近なものでも画材に使えるという事の提案も目的としています。柔らかく愛嬌のある作品を目指しました。

■準優秀賞/自由制作「プロレスタイムズ 時は来た、プロレス新時代!」
菊地 春菜(2年VD科・山形学院高卒)

プロレスタイムズ 時は来た、プロレス新時代!

プロレス会を代表するレスラーたち
魅力が伝わってきます

現在の認知度は低迷気味、しかし一歩足を踏み入れればとにかく面白いプロレス。大好きなプロレスの面白さを多くの人に知ってもらって、プロレス人気の回復に少しでも貢献したいという願いが込められています。

■準優秀賞/自由制作「シェリー」
川合 健太(2年VD科・山形城北高卒)

「シェリー」
おぉ〜シェリ〜
良い表情です

誰もが抱いているであろう不安や恐れなどの気持ちを、私なりに具象化したものです。このPVアニメーションを観て、ほんの少しでも「+」な気持ちになって頂ければ幸いです。

■準優秀賞/自由設計「音の雫 水のコンサートホール」
竹田 優里(2年ED科・高畠高卒)

「音の雫」
半円球の外観が象徴的
水と音の調和が心地よさそう

音と水との関連性を持った作品をつくりたいと思い、この「音の雫」が生まれました。独特な世界観を出すために建物の形は円と線を使い、自分の中の規則性に従って図面を書いていきました。
こだわったところは半球状の屋根、トイレの形、円をモチーフにした内部空間など、一つ一つが象徴的になるように考えました。水のイメージの青を使い、全体に波紋が広がっていく様子を表現しました。

■佳作/自由制作「SPAIN! 私のスペイン日記」
海藤 航貴(2年VD科・山形学院高卒)

「SPAIN! 私のスペイン日記」
文字と写真のレイアウトが魅力
スペインに行ってみたい

スペインに行った体験をまとめました。私の目線で体験した出来事というのはきっと多くの人に伝える事が出来る体験なのだろうと思いました。そして私自身がその体験を忘れたくないという思いがこの作品には込められています。

■佳作/自由制作「猫の事務所」(共同制作)
菅野 葉月(2年VD科・霞城学園高卒)・佐藤 由樹(酒田中央高卒)

「猫の事務所」

ポストカードがカワイイ
紙粘土で作った力作

宮沢賢治の童話をもとに1場面を紙粘土で作ったり、童話の紹介やデジタル紙芝居などを紹介するWebサイトを作りました。紙芝居では撮影時カメラの前でポーズをとるキャラクターを見たときに、命を吹き込まれたかのような彼らに愛着が湧きました。

■佳作/自由制作「超人間主義 ガブリエル・グラブが見た光景」
鈴木 咲恵(2年VD科・楯岡高卒)

「超人間主義 ガブリエル・グラブが見た光景」
この顔に引き寄せられます
展示も一工夫、宙に浮いてるようだ!

今まで一番身近で関り、一番考えを占め、そして考えを占めた物を作り出した生き物、それが人間。私が今まで感じてきた「人間」をテーマにカレンダーを制作しました。

■佳作/自由制作「WORLD COLORS」
高橋 亜紀(2年VD科・羽黒高卒)

「WORLD COLORS」
原画です 是非続きが見たい!
ポストカードはルゥリが一番人気

幼い頃から憧れていたアニメのオープニングと、漫画を制作しました。漫画は、アニメ化すると想定した予告漫画です。内容はデザイン学校に因んだ「色」を使ったストーリーになっています。

■佳作/自由設計「PURE LOVE-水野純子美術館-」
武田 彩(2年ED科・山形城北高卒)

「PURE LOVE-水野純子美術館-」

ショッキングピンク!
このコントラストが印象的

水野純子に対する私の純な愛を、全て込めた作品です。建物の形はこの人の引く線から、配色はこの人が好む色からとても影響を受け、全て曲線で独特な色使いにこだわった美術館です。

■講師会賞 ■建築計画 優秀賞(共同制作)/
「街の灯籠〜山形市中心市街地に建つ複合商業施設の計画〜」

環境(建築)デザイン科2年

七日町をにぎわす新しい大沼の提案
「街の灯籠〜山形市中心市街地に建つ複合商業施設の計画〜」
曲線を特徴とした構造
曲線を特徴とした構造
印象的な外観
印象的な外観

七日町ににぎわいを取り戻そうと考え、老舗である大沼デパートのリニューアルプランを考えました。建築的デザインとして、昔から使われている提灯や灯籠などの柔らかい光で七日町を包み込むようなデザインにしました。外観の形は光を灯す提灯・和紙・山や雪をモチーフに山形らしい景観のデザインとしました。

「明るい家庭をつくる家」

■建築設計 優秀賞/「明るい家庭をつくる家」
阿部 拓朗(2年ED科・寒河江工業高卒)
間取りなどは1年生の頃に書いたもので、その伏図や仕上表といった詳しい図面を書きました。かなばかり図は特に頑張った所なので見てもらいたいです。

「水苑亭」

■商業施設計画 優秀賞/「水苑亭」
阿部 拓朗(2年ED科・寒河江工業高卒)
「水の苑」をイメージした料亭を設計しました。地産地消にこだわり、あんじんの里でとれた安心安全な野菜や魚を使って料理を作ります。敷地内には川を引き込み、どの部屋からでも眺めることができます。夏は清涼感を、冬は暖をとりながら趣ある風景を楽しめることも考えた設計です。

「地球の温もりを感じる家」

■スペースデザイン 優秀賞/「地球の温もりを感じる家」
阿部 拓朗(2年ED科・寒河江工業高卒)

この課題では家族と話し合い、意見をまとめ図面に反映させるという今までになく実践的な課題でした。地球温暖化をどう抑制するかや初めて挑戦した3Dを見てほしいです。

■イラストレーション 優秀賞/「にんじんさんがあかいわけ」
相澤 幸(2年VD科・谷地高卒)

幼児向けなので登場人物を大きく描いてわかりやすく仕上げた事と、文章にも興味を持ってもらえるように文章の中に小さな登場人物のイラストを入れた事が工夫した点です。

■イラストレーション 優秀賞/「ワンプのほし」
齋藤 奈緒(2年VD科・宮城塩釜女子高卒)

「ワンプのほし」という絵本を題材にして制作しました。自分のイメージで主人公のワンプたちを原作とは異なるオリジナルのキャラクターにし、様々な画材を使い、ワンプのほしの世界観が伝わるように工夫しました。

「GREEN FINGERS CIポスター」

■CI計画 優秀賞/自由制作「GREEN FINGERS CIポスター」
齋藤 奈緒(2年VD科・宮城塩釜女子高卒)
プロ野球観戦や野球グッズ販売のアルバイトを通して、何千何万人という観客の人がそのチームのグッズを身につけて楽しそうに応援している姿を見て、自分もこんなものがデザインできたら…と思い、このテーマを思いつきました。「GREEN FINGERS」という名前の通り、チームカラーの緑を中心としてロゴやユニフォーム、グッズなどを展開しています。

「香源郷」

CI計画 優秀賞/「香源郷」
瀬野 彩奈(2年VD科・東海大山形高卒)
「香源郷」は山形県にあるお香専門店と想定した架空の店舗です。「日本人ならではの心安らげる癒しの提供、そして気軽に伝統文化に親しむことができる場を提供する。」をコンセプトに、日本の伝統色を意識した和風なデザインを目指しました。

「東だんご」

CI計画 優秀賞/「東だんご」
大場 晃平(2年VD科・北村山高卒)
昔の茶屋のようにリラックスして休めるようなイメージでつくりました。全体を和風にして、懐かしさを感じるようにしました。

■1年優秀賞/企業ポスター TULLY’S COFFEE「この一杯、至福の時」
川村 理絵(1年VD科・荒砥高卒)

この一杯、至福の時。
この一杯、至福の時

あたたかくて居心地のよいカフェをイメージし、暖色や落ち着いた色を使い、服のデザイン、動物たちの質感にもこだわりました。リラックスしながら最高の一杯を楽しんでいる風景を描きました。

kigen
kigen

■1年優秀賞/企業ポスター 「KIGEN」
高内 汐里(1年VD科・山本学園高卒)
古着屋KIGENさんの雰囲気を引き立たせるため、全体的にアンティークな落ちついた色合いでまとめました。鳥が引いている糸は人とのつながり、下の木にはKIGENさんのこれまでの長い歴史という意味を込めました。

いただいたアンケートやご意見の中から……

ポスターやチラシだけではなく、Tシャツや建築物など、いろいろなモノをデザインしていて素晴らしかった!いろんな企業とも提携していて現実的で利用したいと思いました。(女性)

この人はかわいい作品ばかり作るのかと思うと、別の場所では全然違う作品も作っていてビックリ!こんな作品もこんな作品も作れますよとアピールできる場所もあると良いですね。(女性)

それぞれが作品を良く見せる工夫をしていてよかった。(22歳 女性)

賞を持ちえ無くても、良い作品がいっぱいありました。来年も是非がんばっていただきたい。(60歳 男性)

さまざまなアイディアが取り込まれた作品に圧倒されました。普段何気なく見ているものも、いろいろな工夫がされているのだと改めて感じました。また来年の作品楽しみにしております。とにかく素晴らしかったです!(30代女性)

地域に根付いた活動をしていることに感心しました。(50歳 女性)

1つだけにとらわれていない、それぞれの個性がとても出ていて観ていて楽しめたり、刺激をもらいました。デザインは第一印象が大事なんだなということや、1つの作品から多くのことを伝えられるということもわかりました!これからも頑張ってください!(20歳 女性)

即戦力のデザイナーを育成することを掲げておられるだけに、現実的で身近に感じられるテーマばかりで心暖まる感じがしました。なかなか発想できない様なもの見ることができて楽しませていただきました。(50歳 男性)

ご来場いただいた皆様には、例年にも増して高い評価や応援をたくさんいただきました。本当にありがとうございました!