カテゴリー
学校イベント・活動

ファッション、透視図法、印刷会社の見学[夏期特別講座 4日目]

9月4日(木)の夏期特別講座4日目の様子です。
いよいよ講座も残すところあとわずか。
今回も新しい発見の連続です。ご紹介します。

「ファッションが環境にもたらすこと」
受講者:全学生(ビジュアルデザイン科と環境デザイン科)

DSC_0023
講師:折原亨先生(山形女子専門学校 校長)。建築などデザイン全般に見識があり、そして格好いい〈複数の声〉
DSC_0089
これまで数々のスポーツウェアをデザインされ、オリンピック日本選手団のウェアデザインも手がけられた先生。
DSC_0016
ウェアは、デザイン性に加えて通気性や着心地などの機能性も重要とのこと。目的に合った素材を使い、試作を重ねてデザインするそうです。しかし、他にも大切なことがあります。
DSC_0097
原材料に関することです。例えば発色の良い化学染料、欲望を満たすための動物乱獲、危険なフロンガスや鉛入り燃料……創造や発明の結果、何かが壊れ、誰かが困っていないだろうか。
DSC_0144
表現者にとって関心の高い、発想に関するお話もしてくださいました。これは多分野の表現者(俳優や漫画家など)の創造のもととなるものを一覧にしてくださったプリントです。
DSC_0027
世に関心を持ち、常にアンテナを張り、時代に求められるより良いデザインを生む。そして作ったものに責任を持ち、自分が納得した服を着る。一流の表現者の考えを学びました。

「透視図法」
受講者:ビジュアルデザイン科1年

DSC_0010
講師:佐竹美津子先生(翠建築デザイン室代表、当校環境デザイン科講師)
DSC_0007
先生が描いたパースペクティブです。「こんな風に描いてみたい!」
DSC_0030
2点透視図と1点透視図の描き方や、その適した用途などの説明の後、2点透視で4階建てのビルを描くことに。先生は個々に丁寧にご指導くださいました。
DSC_0084
車や歩道のバランス、そして人の大きさについて、建物の入り口に対して頭部を大きく描きすぎると巨人になってしまうので注意が必要とのこと。
DSC_0097
最後に着色します。光のあたる部分は薄く染め、影になる部分は濃く染めて立体感を出すと見栄えの良いパースペクティブになります。
DSC_0113
先生曰く「環境デザイン科とは全く違うものが出来上がっておもしろい」とのこと。ビルや町並みを描くことの楽しさと表現方法を学びました。

「印刷会社の見学」
受講者:ビジュアルデザイン科2年

DSC_0010
バスで移動しました

山形の印刷業を牽引する企業に見学へ行ってきました。
プライバシーへの配慮から、写真の掲載ができませんのでご了承ください。

見学では、現役デザイナー様のお話や作業風景の紹介、実務で必要なスキルや知識、また部門ごとの役割紹介(制作、撮影、印刷など)とデザイナーを目指す上で大切なことやデザインの仕事について学びました。

これまで自分のデザインした物がどうやって印刷されるのかがわからなかった学生は、印刷業やデザイナーに求められていることを理解でき、より具体的に夢を描けるようになりました。
親切丁寧なご案内をありがとうございました。

[夏期特別講座 5日目へ続く→]