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学校イベント・活動

水彩画、似顔絵、模型撮影[夏期特別講座 5日目]

9月5日(金)、夏期特別講座の最終日です。
一流の技、知識、考え方を学ぶことができた充実の講座の、最終日の様子をご覧ください。

「光を描く透明水彩の画材と技法」
受講者:ビジュアルデザイン科1年

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講師:あべとしゆき先生(水彩画家)光と懐かしさを感じる写真のような水彩画にファンが多数。先生が出版の技法書は稀な早さで重版されています。
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水彩画の「ほとんどの失敗は紙か乾き具合から」。紙によって色ののり方にどれほどの差があるかを、パルプ紙とコットン紙に描いて比較します。
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トンボを青で描き、乾かした後に黄色を重ねました。絵の具のにじみ具合の違いが一目瞭然です。紙の違いでこんなに差が出るので紙選びは重要です。
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顔料番号、色の名前の由来、筆のこと、パレットの使い方など、絵を描く上で大切な画材の特徴と絵の具の性質について学びます。
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そしてなんと!幸運なことに先生が絵を描いてくださることになりました。講座終了まで残り約30分。グリザイユ技法を実演いただきます。
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先生は下書きをせず、説明を交えながらどんどん筆を動かします。最初はマスキングから。手を所々に動かして曲線を描き、乾かし、拭き取ります。
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水彩は薄い色から重ねることが多いのですが、グリザイユ技法では濃い色から塗ります。真っ白だった紙の上に、豊かな緑が広がってきました。
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植物と地面の境界をにじませ、影を落とし、猫じゃらしが完成しました。実際の着色時間は15分程度。この絵は今、なんと事務室に飾ってあります。
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「!?」「うそ……」「何が起きたのか」「信じられない」衝撃と感動に包まれ、自然に手が口を覆います。ざわめきと拍手が巻き起こりました。
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結びに、画家として活動するまでに様々な道を歩んでこられた先生は、描き続けることが力になると、みんなを激励してくださいました。

☆あべとしゆき先生のホームページはこちら
あべとしゆき水彩画ギャラリー Abe Toshiyuki Watercolor Web Gallery

「似顔絵の世界」
受講者:ビジュアルデザイン科2年

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講師:がんじー先生(似顔絵作家)。あたたかいタッチと和むお人柄がにじみ出た似顔絵を描かれます。
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はじめに先生が似顔絵を描いてくださいました!「人の顔には必ず魅力がある。それを見つけて描きます。」
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ご覧ください。先生は似顔絵を描く際、モデルをじっと見たのは最初の方だけでした。……嬉しい!
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次は実際に似顔絵を描いてみます。がんじー先生をモデルに描いてみました。「似てるね!」
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今度は友達同士で似顔絵を描き合うことに。輪郭はどんな形かな?鼻は?
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その人の一番良い表情を思い浮かべ、描いていきます。
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顔の特徴をデフォルメして描きます。これがなかなか難しいんです!
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先生が褒め上手なので、いい気分になってどんどん描いてしまいました。
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完成です!似顔絵は、相手を良く見て描くので、人と人とをつなぐコミュニケーションにもなります。素敵です。
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大きな瞳を強調して描き、目に光を入れてチャーミングに描きました。「可愛く描いてもらえて嬉しい!」

☆がんじー先生のホームページはこちら
仙台・宮町通り「にがおえ」の専門店 がんじースタジオ株式会社

「模型写真の撮り方」
受講者:環境(建築)デザイン科

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講師:田桐邦生先生(当校講師)。数々のソフトや道具の使い方に精通し、それを教えることが好きな先生。
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一眼レフカメラを使って模型写真の撮り方を学びます。まずはカメラの基本操作から。
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ボタンの説明やピントのあわせ方などカメラの取り扱いについて説明の後、人を撮ってみました。
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感度(ISO)を下げるときれいに撮れるが手ぶれしやすく、高いと手ぶれしにくいが画質が粗くなります。
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三脚の使い方を学びます。模型を置き、自分の目で良いアングルを決めてからそこに三脚を立てます。
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模型をモニタに映し、絞りを絞り込んで手前から奥までピントを合わせ、好みの明るさに調節します。
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広角と望遠では同じ大きさに映しても違う形で写ります。比較してみます。広角レンズで写してみました。
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次に望遠レンズで撮影しました。全体の形を正確に伝えたいときは、こちらの方が適しています。
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模型の中を撮る時は、広角レンズで接写すると遠近感のある写真になります。本物らしくみせるコツです。
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こんな感じです。まるで模型の中に住んでいるかのような目線での写真になります。小人になったようで面白い!

[夏期特別講座2014 終了]