「パワー!」Illustration by Yui Kumagai (V.D. 2)

第41回 山形デザイン専門学校 卒業進級制作展 卒 業 進 級 制 作 展

デザインを学ぶ学生の二年間の集大成

テーマ「パワー!」
2015年2月17日 (水) - 21日 (日) 10:00 - 17:00 (最終日16:00) 山形美術館 1階(入場無料)

ご来場、ご協力、ありがとうございました!

力(パワー)を込めて作り上げた作品を皆さんに見ていただきたいと「パワー」というテーマを掲げた展示会。

しかし、展示会が始まり、来場者の方に作品の説明をしていた私たちも、激励の言葉、お褒めの言葉をいただいたり、質問や提案、改善点の指摘をいただいたりと、パワーをたくさんいただきました。まさに、会場の中をパワーが行き交う五日間となりました。

ご来場いただいた皆様、およびご協力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

受賞作品のご紹介

(説明文は展示時のものを掲載しております)

最優秀賞 ビジュアルデザイン科
熊谷 唯「たべものおばけ」 熊谷 唯「たべものおばけ」
食べ物と命に感謝する絵本、食事記録ノート

 私は好き嫌いが多く、食べ物を粗末にする人間でした。しかし、この学校に入学するのをきっかけに一人暮らしを始めて、自炊するようになり、食べ物のありがたみを知りました。今では一食一食を大切に食べています。そんな私が変わったように、私の卒業制作を見た人も変わったら面白いと考えたのがきっかけです。
 すべての食べ物は生き物であり、その生き物たちの命を頂いていることを改めて実感してほしい、そうすれば自然と食べ物の大切さを知り、命に感謝すると思いました。
 これらの思いを込めて、粗末にされた食べ物のお化けが登場する絵本と、毎日どれくらいの命を頂いているか実感してもらうための食事記録ノートを制作しました。

優秀賞 ビジュアルデザイン科
櫻庭優香「キッチンりんご」
櫻庭優香「キッチンりんご」
りんごを使った新しいレシピの開発とデザイン

 私の地元は青森県弘前市です。弘前市はりんごの名産地なので、りんごを題材にした卒展をして地元に貢献したいと思いました。
 りんごについて調べると、国内の消費量の低下していることがわかり、「りんごの新しい可能性の発見と魅力を伝達」したい。「りんごにもいろいろできることを証明したい」と思いました。そこで、普段の料理で簡単にりんごを使えることがわかれば、自然と消費量を上げることが期待できる。かつ、りんごの魅力を伝えられると思い、普段の料理で簡単にりんごを使えるようなレシピの開発とデザインをすることにしました。大量にりんごをいただいて困ったときにもレシピを役立てることができ、生で食べるだけではないりんごの新しい美味しさを感じることができます。また、失敗例もあるので、りんごに合わない味や、調理法もこの展示で確認することができます。レシピのフリーペーパーを配布しておりますので、皆さんも新しいりんごの味覚を体験してみてください!

優秀賞 環境(建築)デザイン科
佐藤かおり「アッセンブルタウン みはらしの丘」
佐藤かおり「アッセンブルタウン みはらしの丘」
持続して暮らせる町づくりを目指して

 近年、少子高齢化により、特に地方では過疎化が進んでいます。
それによって社会的な共同生活の維持化が難しくなり、限界集落が増えてきています。
 限界集落が増えることにより空き家が増えます。そして空き家が増えることによって建築の倒壊の恐れ、周りとの景観の悪化、防犯面や防災上の問題など様々な問題が発生することになります。しかし、限界集落の中で築き上げてきた人と人との繋がりによって、利便性を捨ててまで離れたくないという住民もたくさんいると思われます。
 人は集まらなければ生きていけません。住民を一カ所に集めることによって、住民同士の繋がりも増えていくと思います。同じ場所にずっと快適に、楽しく暮らし続けることができる環境を作りたいと思い、私は「ひとりひとりのライフステージに合わせた家をつくれる集合住宅」を考えました。

準優秀賞 ビジュアルデザイン科
堺 千晴「山形県と35の王様」
堺 千晴「山形県と35の王様」
無料配布の35市町村PRイラスト

山形県の市町村には誇れる地域性があります。
「もっと多くの人に35市町村の良さを知ってもらいたい!」
「県民の私達も知らないなんてもったいない!」
そのために『王冠型の35市町村PRイラスト』を作成しました。
誇れる=王冠(栄誉のある)で表現し、特産や行事を装飾のようにした事で見ただけでその市町村のPRができます。
 これは誰でも使える様に無料配布し、用途も多彩です。
例えば生産者の方が特産に貼るシールにしたり、お店のPOPにしたり、個人的な名刺に出身を伝えるためのツールとして使えます。
つまり、誰でも、何にでも使える新しいPR法で市町村を知ってもらう事で「イメージ向上」や「地域ブランド活性化」にも繋がります。
 この作品で35市町村の良さをぜひ見てください!

準優秀賞 環境(建築)デザイン科
髙村 駿「創造性を誘発する美術館」
髙村 駿「創造性を誘発する美術館」
新しいものを創造する制作者を育てる場所

「もっと作品について語り合い、制作者としての自分も高めてゆきたい」
そんな思いから設計した「制作、展示、発信を総合的にサポートする美術館」です。

美術館ができる事、美術館の可能性はまだまだあると思います。
新しい表現と新しい作り方で挑戦してみたかったので、偶然性を利用した表現にしました。
美術作品の良さを教えたり、アドバイスや制作のサポートなど美術に興味がある人や気になる人などに役立つ美術館です。

※この作品は脱構築を参考にし、制作しました。

佳作 ビジュアルデザイン科
伊藤優花「約束の場所」
伊藤優花「約束の場所」
映画を想定したフライヤー制作

私は大の田舎好きで、田舎を舞台にした映画も大好きです。映画館へ行っては自分好みのフライヤーを持ち帰ったりします。田舎の良さと言えば・・・広大な田園や、夕暮れ時のカエルの合唱、野鳥の鳴き声に、川のせせらぐ音など、田舎でしか味わえないたくさんの魅力があります。そこで、いろんな方に田舎の良さを伝えたいと思い、最後の卒業制作で映画のフライヤーを作ろうと思いました。都会育ちの孤独な主人公が、田舎へ引っ越し少しづつ癒されていくという物語の「約束の場所」。この物語で伝えたいことは田舎の良さはもちろん、自分の居場所があることの幸せや、友達の大切さも知って頂きたいです。映像作品ではないのですが、卒展へ足を運んで下さったお客様にフライヤー1枚でも映画の雰囲気を楽しんで頂けたら制作者としてこの上ない幸せです。

佳作 ビジュアルデザイン科
杉山茂幸「山形観光PR」
杉山茂幸「山形観光PR」
山形に興味を持ってもらう、知ってもらう

私はカメラと旅行が大好きなので「山形に興味を持ってもらう、知ってもらう」というコンセプトで山形の魅力を最大限に伝えられる作品を制作しました。この作品では山形県内の魅力的な風景や歴史を写真で紹介していきます。
今回のメインはデジタル一眼レフでの撮影ですが、去年の夏から挑戦しているフィルムカメラの作品も展示しています。
今はあまり見かけなくなったフィルムカメラの味わいも是非一緒にご覧ください。
山形県に住んでいる方も住んでいない方も、この作品を見て興味を持って頂ければ嬉しいですし、さらに実際のその場所に行って頂けるとさらに嬉しいです!

佳作 ビジュアルデザイン科
平間悠斗「紅大豆を広める」
平間悠斗「紅大豆を広める」
紅大豆のブランディングを企画

川西町には「紅大豆」という伝統野菜があります。
健康や美容に良いという魅力がありながら、その認知度は低いです。
そんな紅大豆を多くの人に食べてもらいたい、川西町を代表する名産にしていきたいと思い、紅大豆をブランド化することにしました。
今まで曖昧だった紅大豆のイメージや価値観を統一するため、ブランドの顔となるロゴマークを制作し、ブランドとしてより強いものにするため、パッケージを統一させました。
また、紅大豆は手軽に様々な料理に活用することができる万能な豆です。
日常生活の中に紅大豆を取り入れてもらうために、代表的なレシピを制作しました。
この作品で紅大豆に興味を持って頂けたら幸いです。

1年優秀賞 ビジュアルデザイン科
長谷川なな恵「“いもの”もいい。」
長谷川なな恵「“いもの”もいい。」
山形の伝統工芸品をPRするポスター

「山形鋳物」をテーマに制作しました。
長年受け継がれている、地元の伝統工芸品である鋳物を、もっと沢山の人に知ってもらいたい!という思いで、制作に取り組みました。
「鋳物」の響きが、山形の人に慣れ親しんでいる「芋煮」と似ていることに気づき、それを元にキャッチコピーを考え、興味が湧き印象に残りやすいポスターにしました。

1年優秀賞 環境(建築)デザイン科
環境(建築)デザイン科共同制作「集って住むと…」
1年 共同制作「集って住むと…」
住宅兼店舗設計(進級制作)

〈A:共同制作〉「集って住むと… ~薬師町に住む part2~」
東日本大震災を契機に、少子化・高齢化の現代、改めて「人と人とのあるべき関係性を探る住環境の提案」が求められている。「人が集って住む為には何が必要なのか?」また、「そのあるべき姿とは?」、都市部における「集って住むこと」の意味を、身近な薬師町をモデルに考える。
〈B:個人制作〉新しい住まい方の提案
共同制作で決めた《約束事》を守りながら、《敷地や地域の特性を活かし》、《新しい生活スタイル・価値観》に基づいた『新しい住い方』を提案する。

講師会賞 ビジュアルデザイン科
長谷部成美「大江戸流行女子伝」
長谷部成美「大江戸流行女子伝」
絵で見る江戸時代の女性の生活、流行

 長い戦乱が終わり、安寧の平和が訪れ、そしてそれがまた平和のために崩れていった約260年以上続いた時代、私はこの日本独自の文化が華やいだ江戸時代が好きです。

 この長く平和な時代の中、移り変わっていった流行を昔から流行に敏感であった「女性」に着目し、流行の移り変わりを目で楽しんでいただけるようイラストで紹介しています。
 人々がどのようなものに影響され文化を築いてきたのか見ていただけたら幸いです。

 歴史にあまり興味のない方でも着物の変化、髪型の変化、化粧の仕方など江戸のおしゃれを楽しんでいただければと思います。

アンケートより

(※一部要約しております。貴重なご意見、ご感想をありがとうございました。)

  • エネルギー溢れる作品を拝見し、こちらも元気をいただきました。
  • 一日かけてゆっくり見たいと思うくらい、心に響いた時間だった。
  • 独りよがりではなく、ちゃんと誰かに見せるということを意識してつくられていたので、見ている方にもコンセプトが伝わってきた。
  • 思っていたよりも楽しかった、おもしろい作品がいっぱいあった。
  • 自然と笑顔になれるような展示だった。
  • 町中で見たことのある作品がここの学生作品だと知って驚いた。
  • この学校の授業が基本的なことも実践的なことも学んでいると知った。
  • 作品が多分野で見ていて楽しい。
  • 全体的にレベルが高く、非常に興味深かった。
  • 1年生の時から着実に進歩している。先生の指導力の高さもよくわかりました。
  • 現実を見定める冷静さも感じる展示だった。
  • 楽しんで制作している様子が伝わってくる。
  • 作品に対する思いが伝わってきました。
  • 授業作品も展示されていて、どんなことをしているのかよくわかって良かった。
  • 流通・販売されることをイメージしたときに「あり」と思えた。
  • 1年生ながらIllustratorやPhotoshopを使いこなしていてすばらしい。
  • パワーを受け取ることができました。
  • 学校生活も楽しそうだと思いました。
  • パワーと優しさを感じた。
  • 総じてグッド。初めてきたけど飽きない。
  • 地元を題材にした作品が多く、温かさを感じる。
  • 自分も作品をつくりたくなりました。
  • 花火大会のポスター原案もここの学生の作品だったんですね。
  • 初めて見にきたが、予想以上に各作品のレベルが高くびっくりしました。
  • 授業でしっかり取組んでいるのがわかります。
  • 地域の良さを表現する心、未来を考える心がすばらしかった。
  • この学校がこれだけ高いレベルにあるとは思わなかった。もっと宣伝すれば良い。
今年の会場の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子

今年の様子