9月30日(前期最終日)に、馬見ケ崎河川敷で芋煮会を開催しました。山形の秋の風物詩「芋煮」。日差しと風を浴びながら、みんなで鍋を調理し、とる食事は格別です!
醤油芋煮、カレー芋煮、ジャガバター、焼き肉、焼き鳥、焼きマシュマロと、今年もたくさんの笑顔と食材が並びました。
タグ: 2016年度 前期(4月〜9月)
2016年度 前期の記事
本校卒業生の絵描き、硝子がひかりさんが11月下旬に東京で2人展を開催します。ぜひお越しください。
筒井文那/硝子がひかりイラスト展
「指切りの庭」
◆2016.11/19(土)〜27(日) ※月曜定休
◆12:00〜20:00(最終日18:00)
◆吉野純粋蜂蜜店のギャラリー(東京都杉並区高円寺北3-35-24)
最終日:夏期特別講座2016.9.2
☆2016年9月2日(金)の特別講座
・木の鎖を彫る
・金山町を歩く 〜街並みづくり100年運動の町〜
・パステルで想像の絵本の表紙を描く
・似顔絵の世界
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「木の鎖を彫る」
講師:町田 至先生(株式会社アトリエ欅代表、木彫作家)






この講座は至ってシンプル。イチョウまたはクルミの木を鎖の形に彫ります。ほとんどが、初心者が彫りやすいイチョウを選びました。木の流れに沿って彫刻刀を動かすのがポイント。しかし彫ってみなければその流れは掴めません。最初に先生が手本を示し、アドバイスを受けながら、黙々と彫りました。
木の息づかいを感じながら無心に彫り続ける人、木と対話しながら彫る方向をゆっくり定める人、彫るという作業に懐かしさを感じた人、形を想像しながら彫る人。触感からさまざまな思いが芽生え、木の個性に命を感じました。なんだか教室が森のように感じた、心地よい集中力に包まれた講座でした。
「金山町を歩く 〜街並みづくり100年運動の町〜」










街並みに定評があり、景観保護に力を入れている金山町の魅力と取り組みを知る講座です。金山杉、「美しく古びる」を目指した白壁を用いた金山型住宅、錦鯉を放流する石造りの大堰(農業用水路)などがあり、複数の町並みコンクールで受賞実績がある町です。
最初に向かったのは一福や。ここで名物料理イザベラ・バード御前を頂きました。金山自慢の鶏肉と季節食材を使った彩り豊かな御前で金山町の魅力を感じた後は、街並み案内人(ガイド)と一緒に町を散策しました。木や白壁で統一された好ましい街並み。町民が協力し合って建物の色をそろえ、老朽化した塀などの修繕は土地所有者の負担で行っているそうです。
最後に樹齢約300年の大杉が立ち並ぶ「大美輪の大杉(金山杉)」を見学。江戸時代に植えられた木がそのまま残っている素晴らしい場所です。自然と人が共生する町を目にし、住まうこと、暮らし方の意識が変わった講座でした。
「パステルで想像の絵本の表紙を描く」
講師:亀岡 亜希子先生(絵本作家)








独学でパステルを学び、絵本作家になった亀岡先生。絵本に関する様々な知識とパステルの技法についてお話いただいたあと、架空の絵本の表紙を描いてみました。パステルはやり直しがきかないので着色に勇気が出ない人がいるのですが、色のなじませ方や濃淡の付け方を分かりやすく教えていただいたのでスムーズに描けました。
完成後はみんなの作品を鑑賞しながら、それぞれの絵本のストーリーを発表しました。一枚の絵とあらすじを見聞きし、どんな物語が始まるのか、結末はどうなるのか、どんどん想像が膨らみます。柔らかいパステルが作り上げる絵本の世界に触れ、優しい気持ちになれた講座でした。
「似顔絵の世界」
講師:がんじー先生
(がんじースタジオ株式会社代表、似顔絵作家)






人の内面や、顔の特徴を捉えて描くことを心がけているという先生。その先生に、実際に似顔絵を描いていただきました。着色まで含めておよそ20分で完成。は、早い…!顔の形、距離などをしっかり見て描いているので、当然ですが似ています。
プロの技を見た後は、早速実践してみました。最初にがんじー先生の絵を描いた後、クラスメートを描きました。相手に関心を持って描くので、親睦が深まります。書き終わった後は、モデルに似顔絵が手渡されました。書き手によってモデルの雰囲気が異なるのがとっても面白い!終始笑顔と笑い声に包まれた講座でした。
〜夏期特別講座 完〜
3日目:夏期特別講座2016.9.1
☆2016年9月1日(木)の特別講座
・映像デザイン
・地方でイラストを描くことの現状と実践
・コロンコーポの見学
・ヌードデッサン(木炭)
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「映像デザイン」
講師:加藤 到先生
(東北芸術工科大学 映像学科教授・ドキュメンタリー映画監督)






映像の成り立ち、仕組みなどの紹介の後、フェナキストスコープの体験、ソーマトロープを作り、絵が動く面白さを体験しました。何作かの映像作品も鑑賞し、それぞれの世界に引き込まれました。いつもの教室が夢の世界に変わった、映像に魅了された講座でした。
「コロンコーポの見学」
講師:萩原 尚季先生(株式会社コロン代表)






山形エクセレントデザインで大賞を受賞した「コロンコーポ」を見学しました。コロンコーポは、パッシブデザイン(エアコンなどの機械を使わず、太陽の光、熱、風などの自然エネルギーを利用し、快適な住まいづくりをしようとする設計思想・設計手法)を取り入れた高気密・高断熱の次世代型集合住宅です。仕事場やゲストルーム、ギャラリースペースを設け、人と人を緩やかに繋げ、東北地方で快適に暮らすことをデザインしています。お洒落な内装、快適な空間、こだわりの家具と器……最高の居心地ですっかり夢心地になってしまいました。家の住みやすさが土地の魅力も引き出す可能性があることを、身を以て知った講座でした。
「地方でイラストを描くことの現状と実践」
講師:菊地 純先生(イラストレーター)






山形でイラストレーターとしてご活躍の先生から、地方で仕事を続けるために「展示会を定期的に行い少しずつファンを増やす」「他の作家と一緒に展示会を開き集客力を高める」「自分の絵を売りたいと思ったらまずは他の作家の絵を買い、そこから気づきを得る」など、さまざまな工夫と努力をお話いただきました。
次に4人1組になって、パステルで10cm四方の枠内に自由に円を描くワークショップに挑戦しました。自分以外の発想を取り入れることにより、想像以上の結果が得られました。協力がキーとなる地方での生き方に通じるものがあります。
最後は先生のライブペイントを鑑賞。あっという間に濃淡がついていく様子を興味深く見つめました。地方での仕事の仕方を学べた講座でした。
「ヌードデッサン(木炭)」
講師:遠藤 賢太郎先生(山形大学名誉教授、洋画家)
講師:中山 光広先生(画家)






2回目のヌードデッサンは、2時間で木炭と木炭紙を使って1枚のデッサンを描きました。
遠藤先生の講義、両先生による実技指導、参考資料などを紹介いただきながら、木炭で濃淡をつけること、人体の魅力を紙に表すことに夢中で取り組みました。
2日目:夏期特別講座2016.8.31
☆2016年8月31日(水)の特別講座
・植物を活かしたガーデンデザイン
・ヌードデッサン(クロッキー)
・紙による可能性の創造
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「植物を活かしたガーデンデザイン」
講師:青木 真理子先生
(Radiant Green Garden代表、ガーデンデザイナー)






青木先生の実績を通じてガーデンデザインについてお話しいただきました。まず庭をデザインする時は素材の知識が必要です。土壌、植物の特性、土地の気候、そしてお客様の意向を全て把握した上でデザインします。庭は「植えた後がスタート」。数年後に植物がどう育つか予想しデザインするそうです。落葉樹または常葉樹が良いのか、花は何月に咲くのか、日当りの方角はどうか……未来をデザインするには、確実な知識と確認作業が大切なことを学びました。
最後は、多肉植物の寄せ植え作りに熱中し、楽しく土と緑に触れました。「好きなことが仕事になった」と言う、先生の生き生きした表情も印象に残った充実の講座でした。
「ヌードデッサン(クロッキー)」
講師:遠藤 賢太郎先生(山形大学名誉教授、洋画家)
講師:中山 光広先生(画家)








ヌードデッサンは2日にわたって開催されますが、初日はモデルのポーズを何度か変え、繰り返しデッサンのトレーニングを行いました。人体の構造を理解した上で、濃淡を表現することに注力します。描いたデッサンを皆で見た後、一流のデッサンを見て、翌日の木炭デッサンに備えました。
「紙による可能性の創造」
講師:赤間 たつひろ先生(ペーパークラフト作家)






赤間先生は小学館が出版した「のりのいらないペーパークラフト 妖怪ウォッチ ふしぎ工作」のペーパークラフトを考えたご本人です。当日は先生のペーパークラフト作品を何点かお持ちいただきましたが、その精巧さに息をのみました。ペーパークラフトは単純に展開図を考えれば良いというものではなく、折り目の数を設計したり、紙の合わせ目を隠すため紙を重ねる工夫を凝らすなど、工学的アプローチが立体になったときの美しさを決めるそうです。
作家活動についてもお話しいただき、なぜ地方で都心の仕事をするのか、作品のアピール方法、キャッチコピーの大切さ、今後の目標など、話題豊富な先生のお話に聞き入ってしまいました。
最後に妖怪ウォッチふしぎ工作のジバニャンを実際に組み立て、形を設計することの複雑さと奥深さ、そして紙の可能性を実感できた新鮮な講座でした。
初日:夏期特別講座2016.8.30
毎年夏に、新しい知識や技術・考えに触れることを目的に、学外から講師をお招きし「夏期特別講座」を開催しています。今年は8/30から4日間にわたり行われました。
その様子を日にち毎にご紹介します。
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☆2016年8月30日(火)の特別講座
・造形デザイン
・文字もデザイン
・印刷会社の見学
・設計事務所、建設会社の見学
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「造形デザイン」
講師:木原 正徳先生
(東北芸術工科大学 美術科 洋画コース教授・芸術学部長・洋画家)






「文字もデザイン」
講師:相澤 幸先生(商業書道家)




「印刷会社の見学」
見学企業:株式会社川島印刷 様、精英堂印刷株式会社 様




☆川島印刷様のFacebookにも見学の様子がアップされています。




「設計事務所、建設会社の見学」
見学企業:株式会社平吹設計事務所 様、株式会社千歳建設 様








2016年度の体験入学が終了しました
6月、7月、8月に開催した「一日体験入学」が終了しました。たくさんのご来校、ありがとうございました。
できる限り本校のありのままをお伝えしようと、今回は授業紹介ムービーをご覧いただきました。ほか、授業アンケート、卒業生の話、作品紹介、教室紹介、模擬授業(在校生がサポート)、体験実習などを通じて、いつもの本校を感じていただけたのではないでしょうか。
入学願書受付は推薦・一般試験ともに10月1日から始まります。進路を熟慮の上、学びたいこと、やりたいことが合致したときにはご応募ください。熱意ある方との出会いを待っています。
8月2日(火)ホテルメトロポリタン山形にて第37回山形大花火大会の成功祈願を行う「お天気祭り」が開催され、ポスター原画が採用された鈴木愛里(ビジュアルデザイン科2年生)に感謝状が授与されました。
公式ポスターは各施設やお店などでご覧いただけると思います。是非見かけたら原画にも注目して、ご覧になってください。





★第37回 山形大花火大会★
日時:平成28年8月14日(日)19:00〜
場所:須川河畔 反田橋付近
本校の学生が描いたポスター原画案はこちらからご覧頂けます。
いこうよ! スポフェス!!
「第9回 山形市民スポーツフェスタ」のイベントポスターを、ビジュアルデザイン科2年生がデザインしました。
このイベントは山形市総合スポーツセンターで秋に開催されるもので、さまざまなスポーツに気軽に参加できるうえ、一部のプログラムは豪華ゲストと一緒に楽しめます。
春からポスター制作に取り組み、一次選考を経て、7月21日に最終プレゼンテーションを行いました。その模様をご覧ください。













開催場所が一目で分かり、賑わっている雰囲気が伝わる、このイベントを良く表したデザインです。みんなでスポーツの秋を楽しみましょう。
「いこうよ! スポフェス!!」
☆第9回 山形市民スポーツフェスタ
日時:平成28年10月9日(日) 8:30〜
場所:山形市総合スポーツセンター
主催:山形市、山形市教育委員会、公益財団法人山形市体育協会